ティピー型のテントは、シンプルなワンポール構造で立てられるうえ、見た目も特徴的でかっこいいですよね!
そこで、扱いやすく天候への対応ができ、使い勝手の良いティピー型シェルターをDDタープで実現できないか考えてみました。
ポイントは、
①スクエアタープでティピー型を張ること
②天候の変化や就寝時に対応できるようフルクローズできるこ
③雨や日光を遮る活動スペースを確保できるようにルーフがあること
この3つ。
色々試行錯誤を繰り返し、ようやくこの条件をクリアするティピー型シェルターの張り方を発見しました。
ルーフが鳥のくちばし(ビーク)に似ているので、ちょっとベタですが「BEAK TIPEE ビークティピー」と名付けました。
では、早速ビークティピーの張り方をご紹介します。
ビークティピーの特徴
・DDタープのスクエアタイプを用いた設営方法。
4×4サイズを想定した張り方です。
3×3でも同じ形には設営できますが、横になるにはかなり窮屈になるとおもいます。
・ティピーシェルターだけならガイライン不要。
ティピーテントだけならガイラインがなくてもタープとポール1本、ペグ6〜8本で最低限の設営は可能です。
雨よけのルーフもつくる際は追加でポール1本、ペグ1〜2本必要です。
ビークティピーの張り方
ティピー型のためきれいに張るためにはセンターポールに対して正確なペグダウンが重要です。
ペグダウンの位置が良くないと、外見が良くないだけでなく強度・安定性にも影響を与えます。
張り方は複雑に見えますが、ペグ固定位置の割り出し方を覚えれば簡単です。
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④と⑦を地面にペグダウンする。テントを自立させるための支点になるので、しっかりと固定します。
⑤の角を内側に折り込みます。
フロント部のペグダウン箇所の位置決めを行います。
①と⑬、⑯と⑲をペアにし、タープで長方形を作ります。
各辺が直角になるように調整しペグダウンしてください。
ここもテント自立のための支点となるためしっかりと固定します。
ペグは打ち込んだまま①と⑬のループを外し、代わりに⑥のループを掛けます。
次に②のループをペグダウンし、①の角は内側に折り込みます。
反対側も同様にします。
⑩が頂点になるようにテント内にポールを設置します。
強いテンションが掛かる箇所なので、タープ保護のために直接ポールを当てず、タオル等のクッション材を挟んでください。
ティピーの頂点が若干タープの重心からずれているため、
ポールは手前から奥へ斜めに設置すると安定します。
⑮のループに150〜200cm程度のポールをセットしルーフをつくります。
次に⑧と⑰をペグダウンし、ルーフのサイドを広げたら完成です。
フルクローズの仕方その①
ポールを外しルーフのガイラインを緩めます。
ガイラインはこの後使うため、ペグに掛けたままにしておきます。
②のループをペグに掛けます。
反対側も同様に緩めます。
こちらのガイラインはペグから外してください。
緩めたガイラインを⑥のペグに掛け、引き締めます。こうすることで再度ルーフを作る際に手間を減らせます。
⑲の角は内側見に折り込んでください。
最後に出入りするための入り口を作ります。
緩めたガイラインを⑰のペグに掛けテント内に入れておきます。
タープの中に入ったら、⑯のループをペグに掛けて入り口を閉じ、
先程入れておいたロープを引くことでクローズできます。
テント内のガイラインは、内部でペグダウンするなどして固定してください。
フルクローズの仕方その②
出入り口の作り方の別バージョンです。
⑮をペグダウンしルーフをそのまま地面に下ろすことで、室内空間を若干大きくできます。
この方法でも同じように内側のロープを引くと出入り口をクローズできます。
こちらのほうが、くちばしっぽさが誇っていてビークティピーらしいかもしれません。
出入り口は工夫次第で色んなアレンジができると思います。
フィールドや状況に合わせてカスタマイズしてみてください。